こんにちは。ペットシッターあいです。
じめじめと蒸し暑い日本の夏がやってきました。私たち人間が「暑い」と感じる以上に、大切なペットたちはこの季節をとても辛く感じています。特に、被毛に覆われた犬や猫は、汗腺が肉球などにしかなく、体温調節が非常に苦手です。気づかないうちに危険な状態に陥ってしまうことも少なくありません。
ペットシッターとして、さいたま市浦和区を中心にさいたま市全域のご家庭を訪問させていただく中で、多くの飼い主様から「留守中の暑さが心配…」「お散歩のタイミングがわからない…」といったご不安の声を耳にします。大切なご家族であるペットが、この夏を元気に乗り越えられるよう、プロの視点から具体的な熱中症対策について詳しくお話しします。
1. 室内環境の徹底管理:留守中のエアコンは基本中の基本
ペットの熱中症を防ぐ上で、最も重要なのが「室内環境の管理」です。
(1) エアコンはつけっぱなしがオススメ。ですが…
エアコンをつけずに外出したり、タイマー設定にしたりする飼い主様もいらっしゃいますが、実は危険な場合があります。特に、留守番中に急な気温上昇があった場合、ペットは自力で涼しい場所に移動することができず、命の危険にさらされてしまう可能性があります。
ペットが過ごすお部屋の室温は26℃前後、湿度は50〜60%が目安です。出来ればエアコンをつけっぱなしにすることがおすすめです。リビングだけでなく、ペットが移動できる範囲すべての部屋の温度を管理できるとより安心です。
とはいっても、夜間はしっかり室温が下がるおうちや、風通しが良く午前中は涼しいお部屋の場合など、環境は様々です。また、その日の天気・気温によっても室温は大きくかわります。
私のうちにも猫のカグラが居ますが、夏場でエアコンを切る時は「雨など悪天候で気温が低く室温が確実に低い日」かつ「涼しく過ごせる場所に移動出来るようにしている」が絶対条件です。お部屋も、夏場は家の中で1番涼しいお部屋にしています。24時間エアコンで室温管理も良いのですが、たまには外の空気を入れるために、切れるときは切ったりしています。
皆さまも、万が一エアコンが切れても比較的涼しい場所へ移動出来るように工夫しておいたり、その日の天気やご自宅の環境に合わせて、ペットが快適・安全・過ごしやすい環境をぜひ作りましょう。
旅行や出張などの時は、留守中だけでもエアコンをつけっぱなしにするか、もしくは、ペットシッターが朝のお世話に入った時にエアコンをつけ、再度、夜間のお世話に来た際にエアコンを消す、なんてことも当店は可能ですので、お気軽にご相談下さい。
温度管理もプロの視点で、常に最適に
ペットシッターあいは、お伺いした際にはただお世話をするだけでなく、ペットが過ごす環境そのものにも細心の注意を払います。特に、お部屋の温度とエアコンの設定は毎回必ず確認しているんですよ。
「寒くないかな?」「暑すぎないかな?」
飼い主さんが外出されている間に、予期せぬトラブルでエアコンが止まっていたり、設定温度が低すぎてペットが体を冷やしてしまったりすることがあります。そのような場合は、すぐに飼い主さんにご連絡し、ペットにとって最適な温度に調整するようにしています。
これも、ペットシッターあいがお届けしたい「安心」の一部です。住み慣れたお家でも、プロの視点で安全な環境をしっかりと見守ります。
(2) 扇風機やサーキュレーターの賢い活用
エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用することで、冷たい空気が部屋全体に行き渡り、効率的に室温を下げることができます。ただし、ペットに直接風が当たらないよう、壁に向けて設置するなど工夫しましょう。
エアコンの風が苦手な子や、体の冷えやすい子には、接触冷感マットやアルミ製のひんやりプレートを置くのも一つの手です。猫の場合は、お気に入りの高い場所ではなく、床に近い低い場所で寝ることで、ひんやりとした空気を体に取り入れようとすることがあります。
(3) 窓の遮光と風通し
窓からの直射日光を遮ることも大切です。厚手のカーテンを閉めたり、遮光フィルムを貼ったりすることで、室温の上昇を抑えることができます。換気のために窓を開けたい場合は、網戸のロックを必ず確認し、ペットが脱走しないよう注意してください。
2. 水分補給の重要性:いつでも新鮮な水を
人間と同様、ペットにとっても水分補給は欠かせません。
(1) 複数の場所に水飲み場を設置
特に多頭飼いの場合、一つの水飲み場だと、力関係で水を飲めない子が出てくる可能性もあります。水の取り合いや喧嘩を防ぐためにも、リビング、寝室、廊下など、ペットがよく移動する場所に複数の水飲み場を設置することは非常に有効です。
自動給水器を利用しているご家庭も増えていますが、一つだけでなく、お皿に入れたお水も用意しておきましょう。これは、機械が故障してお水が飲めなくなってしまったり、落雷による停電で電気が止まってしまった時でも、ペットが水分を補給できるようにするためです。
(2) 清潔な水を清潔な器で
お水がぬるくならないよう、こまめに交換することも忘れてはいけません。ペットボトルの水を凍らせてお皿に入れると、徐々に溶けて冷たい水になるので便利です。ただし、冷たすぎる水はペットがお腹を壊す原因になることがあるので注意が必要です。常温か、少し冷たいと感じるくらいの温度が最適です。
また、水を交換するだけでなく、お皿を毎日洗うことも重要です。夏場は雑菌が繁殖しやすく、洗っていないお皿はすぐにヌルヌルとした感触になります。これは「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の塊です。さらに、黒いカビが生えたり、日光が当たる場所に置いていると藻が生えてしまったりすることもあります。こうした不衛生な水は、ペットの健康を損なう原因になります。ペットがいつでも美味しく安全な水を飲めるよう、食器用洗剤とスポンジで毎日丁寧に洗いましょう。人間用の食器用洗剤が心配な方は、ペットの食器用洗剤が販売されていますのでそちらを使うとより安心でしょう。また、ヌメリが強いときは、クエン酸スプレーをシュシュっとして洗うとヌメリが落ちやすいです。
訪問時に実践する「清潔」へのこだわり
ペットシッターあいが大切にしていることの一つに、ペットの環境を常に清潔に保つことがあります。お伺いした際は、まず新鮮な水に交換することはもちろん、その都度お皿も丁寧に洗浄します。また、お水だけでなく、食べ終えたごはん用のお皿も、次に使う時のためにピカピカに磨き上げておくのが私のこだわりです。そのままにしておくと、お皿についたフードの油が酸化したり、雑菌が繁殖してしまいます。
なぜそうするのかというと、ペットの健康は、日々の暮らしの清潔さに直結しているからです。不衛生な環境は、お腹を壊す原因になったり、思わぬ病気を招いたりする可能性があります。
ペットたちが安心して、快適に過ごせるように。そして何より健康に過ごせるように、私は常に清潔な環境を心がけています。これは、ただお世話をするだけでなく、ペットの命を守るための大切な仕事だと考えています。
3. お散歩は時間帯と場所を選んで:アスファルトは火傷の危険
犬のお散歩は、気温が上がりきる前の早朝や、日が沈んで涼しくなった夜に行いましょう。
(1) アスファルトの表面温度に注意
炎天下では、アスファルトの表面温度は気温以上に高くなっています。炎天下では目玉焼きが焼けるほど熱くなることもあるため、肉球の火傷を防ぐためにも、お散歩前に飼い主さんが手で触って、熱くないか確認するようにしましょう。
最近では、犬用の靴も多く販売されています。肉球を熱いアスファルトから守るのに役立つので、検討してみるのも良いでしょう。日陰が多いコースを選んだり、芝生や土の上を歩かせるようにしたりするのもおすすめです。
(2) 散歩中の熱中症のサイン
散歩中に以下のような症状が見られたら、すぐに涼しい場所に移動させ、体を冷やしてください。
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普段より口を開けてハァハァと激しく呼吸する
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舌が赤や紫色になる
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よだれが多い
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フラフラと歩く
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食欲や元気がなくなる
これらのサインは、熱中症の初期症状です。首元や脇の下、内股を冷たいタオルや保冷剤で冷やすのが効果的です。
4. 害虫対策とサマーカット:夏のケアの落とし穴
夏は蚊やダニといった害虫が増える季節です。散歩中や屋外に出た際には、しっかりと虫よけ対策を行いましょう。
(1) 虫よけ対策の重要性
最近は、ペット用の虫よけスプレーや、首輪に付けるタイプの虫よけグッズも充実しています。ただし、人間用のものではかぶれたりする可能性があるので、必ずペット専用のものを選んでください。
また、夏だからといって毛を短くしすぎる「サマーカット」は、かえって弊害となることがあります。毛は、直射日光から皮膚を守る役割や、体温を保つ役割も果たしています。毛を短くしすぎると、かえって直射日光を浴びて皮膚を痛めてしまったり、蚊やダニに刺されやすくなったりする可能性があるのです。出来れば1cm以上の長さを残し、愛犬に合ったトリミングスタイルを、トリマーさんと相談しながら決めることをおすすめします。
5. ウサギや小鳥などの小動物について
犬や猫だけでなく、ウサギやハムスター、フェレット、小鳥といった小動物も、日本のじめじめとした暑さに非常に弱いことをご存知でしょうか。彼らは体温調節機能が未熟なため、たった数分で命に関わる熱中症に陥ってしまうことがあります。
ウサギや小動物にとっての適切な室温は、種類によってさまざまです。必ず専門書や専門家から情報を得て、ペットにとって最適な室温になるようエアコンを設定しましょう。
(1) 飼育環境の見直し
ウサギやハムスターは、直射日光が当たる窓際や、風通しの悪い場所にケージを置かないことが大切です。特に、ケージ内は熱がこもりやすいので、部屋全体の温度管理を徹底しましょう。
(2) ひんやりグッズの活用
ウサギ用のアルミプレートや、ハムスター用の大理石プレートをケージ内に設置することで、涼しい場所を確保してあげられます。ペットボトルを凍らせてタオルで包み、ケージの近くに置くのも有効です。
(3) 水分と食餌
新鮮な水はいつでも飲めるようにしておきましょう。特にウサギは、給水ボトルが詰まっていないか毎日確認してください。また、水分補給を促すために、水分の多い野菜や果物を少量与えるのも良いでしょう。
6. 専門家だから気づけること:ペットシッターの役割
日中、ご家族が誰も家にいない時間が長い場合、ペットの様子をリアルタイムで把握するのは難しいものです。そんな時にこそ、ペットシッターの活用をご検討ください。
(1) ペットシッターの専門性
ペットシッターは、飼い主様の代わりにペットのお世話をするだけでなく、ペットの体調や行動の変化を観察する専門家です。「ご飯を食べない」「トイレをしない」「元気がない」といった小さな変化にも気づき、速やかに飼い主様にご報告し、必要に応じてかかりつけの獣医師に相談するなどの対応も可能です。これは、単なるお世話代行とは一線を画す、プロフェッショナルなサービスです。
(2) ペットシッター「あい」の想い
さいたま市浦和区を中心に活動するペットシッター「あい」は、犬や猫の行動、病気の兆候、応急処置などについて専門的な知識を習得しています。お客様の大切なご家族であるペットが、この夏を元気に、そして安全に過ごせるよう、心を込めてサポートさせていただきます。
7. さいごに
夏の暑さは、ペットにとって想像以上に負担がかかります。今回お伝えしたポイントを参考に、大切な家族と元気に夏を乗り切ってください。ペットの様子で少しでもおかしいと感じたら、迷わずかかりつけの獣医師に相談しましょう。日頃からペットの様子をよく観察することが、熱中症から守る一番の鍵です。
さいたま市でペットシッターをお探しなら、「ペットシッターあい」が皆様のペットライフを豊かにするお手伝いをさせていただきます。
【夏を元気に乗り切るためのチェックリスト】
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✓ エアコンは適切に設定されていますか?
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✓ 水飲み場は複数ありますか?
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✓ 水を飲むお皿は毎日洗っていますか?
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✓ 散歩は涼しい時間帯に行っていますか?
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✓ 散歩前、アスファルトの温度を確認していますか?
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✓ 虫よけ対策はできていますか?
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✓ サマーカットによる弊害を理解していますか?
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✓ 万が一の連絡先(動物病院、ペットシッターなど)はすぐにわかりますか?
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✓ 留守番中のペットの様子を定期的に確認できる環境ですか?
このチェックリストが、皆様の安心につながれば幸いです。
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ペットシッターあい 浦和店
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これからも、皆様と大切なペットたちが、笑顔あふれる毎日を送れるよう、私たち「ペットシッターあい」は尽力してまいります。