皆さま、こんにちは!さいたま市浦和区を中心に、さいたま市全域で大切な家族であるわんちゃんのお世話をさせていただいております、ペットシッターあいです。

このコラムは、愛玩動物看護師の国家資格取得を目指す私が、日々の学習とアウトプットを兼ねて作成しています。わんちゃんの飼い主様はもちろん、これから動物と関わるお仕事を志す方々にとっても、学びのきっかけとなれば幸いです。

「うちの子、なんだかお腹の調子が良くないみたい…」「便秘や下痢が続いて心配…」

そんなふうに感じたことはありませんか?実は、わんちゃんの健康は「お腹の中」、つまり腸内環境に大きく左右されるんです。最近、人間でも「腸活」という言葉をよく耳にしますが、それはわんちゃんにとっても同じ。腸内環境を整えることは、見た目の健康だけでなく、心の安定にも深く関わってきます。

今回は、私が愛玩動物看護師の国家試験勉強で学んだ知識を活かし、愛犬の腸内環境を健やかに保つための秘訣を、専門的な視点からわかりやすくご紹介します。このコラムを通して、愛犬の「お腹の中から」サポートするヒントを見つけていただければ嬉しいです。

 

 


 

1. 腸内フローラとは?愛犬の健康を司る小さな「お花畑」

 

わんちゃんの腸内には、たくさんの細菌が住んでいます。彼らは、まるで色とりどりのお花畑のように集合して暮らしており、これを「腸内フローラ」と呼びます。このお花畑には、主に3つのグループの細菌がいます。

 

  • 善玉菌: 消化吸収を助けたり、免疫力を高めたり、ビタミンを作り出したりする、わんちゃんの味方です.

 

  • 悪玉菌: 有害物質を作り出し、免疫力を低下させたり、病気の原因になったりする、わんちゃんの敵です。

 

  • 日和見菌: 普段はおとなしいのですが、善玉菌と悪玉菌の勢力争いを見て、優勢な方に味方する、いわば「コウモリ」のような存在です。

 

腸内フローラのバランスは、わんちゃんの健康にダイレクトに影響します。善玉菌が優勢な状態が理想的です。

 

 

腸内環境が与える影響

 

腸内フローラのバランスは、単に消化吸収に影響するだけでなく、全身の健康に深く関わっています。

 

  • 免疫力の向上: 腸には、免疫細胞の約70%が存在すると言われています。善玉菌が優勢な腸内は、病原菌の侵入を防ぎ、わんちゃんの免疫力を高めます。アレルギーや皮膚炎の改善にもつながることがあります。

 

  • 心の安定: 腸と脳は密接に連携しており、ストレスを感じると腸内環境が悪化することがわかっています。逆に、腸内環境を整えることで、セロトニンなどの幸福ホルモンの分泌が促され、精神的な安定につながることもあります。

 


 

 

2. 「腸活」の第一歩!食事でバランスを整えよう

 

愛犬の腸活は、毎日の食事から始めるのが最も効果的です。

 

 

善玉菌を増やす「プロバイオティクス」

 

プロバイオティクスとは、腸内の善玉菌を増やす生きた微生物のことです。わんちゃんに安全な形でこれらを取り入れることで、腸内フローラを健康な状態に保つことができます。

 

 

  • 無糖ヨーグルト: 少量であれば、無糖のプレーンヨーグルトはわんちゃんに与えても大丈夫です。乳酸菌が腸内環境を整えるのを助けます。

 

  • 発酵食品: 納豆やぬか漬けなども、少量であれば腸活に役立ちますが、味付けがされているものは与えないように注意が必要です。

 

  • サプリメント: わんちゃん専用のプロバイオティクスサプリメントも市販されています。食事に混ぜて与えることができ、手軽に腸活を始められます。

 

 

 

善玉菌のエサになる「プレバイオティクス」

 

プレバイオティクスは、善玉菌のエサとなる栄養素で、善玉菌を増やし、その活動を活発にする効果があります。

 

  • オリゴ糖: 腸内で善玉菌のエサとなります。ただし、与えすぎると下痢の原因になるため、少量から試しましょう。

 

  • 食物繊維: 食物繊維は、消化されずに腸に届き、善玉菌のエサとなります。かぼちゃやさつまいも、りんご(種と芯は除く)などがおすすめです。

 

 

食事選びの注意点

 

  • 高品質なフードを選ぶ: 添加物や消化しにくい穀物が多いフードは、腸に負担をかけます。グレインフリー(穀物不使用)や、ヒューマングレード(人間が食べられる品質)のフードを選ぶことも、腸活につながります。

  • 急な変更はNG: 新しいフードや食材を試す際は、急に切り替えずに、少しずつ混ぜて与え、わんちゃんの様子を観察しましょう。

 

 


 

 

3. ストレスは大敵!お留守番中の腸内環境ケア

 

お仕事や用事でお家を空ける際、わんちゃんは少なからずストレスを感じることがあります。このストレスは、腸内環境の悪化に直結するため、ペットシッターとして、この点に細心の注意を払っています。

 

 

お留守番中のストレスが腸に与える影響

 

分離不安や環境の変化によるストレスは、わんちゃんの自律神経を乱し、腸の動きを鈍らせたり、便秘や下痢を引き起こしたりすることがあります。また、免疫力の低下にもつながるため、体調を崩しやすくなります。

 

 

ペットシッターとしての腸活ケア

 

私は、お留守番中のわんちゃんの腸内環境を健やかに保つために、以下のような工夫をしています。

 

  • いつものリズムを大切に: 飼い主様から伺った食事の時間や、お散歩の時間をできる限り守ります。いつも通りのリズムで過ごせることは、わんちゃんの安心感につながります。

 

  • 安心できる声かけとスキンシップ: 訪問時は、優しく落ち着いた声で話しかけ、無理のない範囲でスキンシップをとります。これにより、わんちゃんの不安を和らげ、リラックス効果を高めます。

 

  • 観察の徹底: お預かり中のわんちゃんの便の状態や、食欲の変化を注意深く観察し、異変があれば速やかにご報告いたします。

 

  • 遊びでストレス発散: 遊びは、わんちゃんにとって最高のストレス発散方法です。おもちゃを使った遊びや、ノーズワークを取り入れ、心身ともに満たされる時間を提供します。適度な運動は、腸の動きも活発にしてくれます。

 


 

 

4. まとめ:腸内から始める、幸せな健康生活

 

わんちゃんの「お腹の中」は、想像以上にデリケートで、健康の鍵を握っています。日々の食事や生活習慣を見直すことで、わんちゃんの腸内環境を整え、心身ともに健やかな毎日をサポートすることができます。

さいたま市浦和区を中心に活動するペットシッター「あい」は、愛玩動物看護師の国家試験で学んだ専門知識と、豊富な経験を活かし、皆さまの大切なご家族に寄り添ったお世話を心がけています。

お仕事やご旅行で家を空ける際も、わんちゃんの心と体の健康を保つため、安心してお任せください。日々の食事や健康チェックはもちろん、その子の個性やライフステージに合わせたお散歩や遊びを通して、心身ともに満たされる時間をご提供します。

もし、愛犬の健康や行動についてお困りのことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。私たちと一緒に、わんちゃんとの幸せで豊かな共生生活を築いていきましょう。

 

 


 

ペットシッターあい 浦和店

これからも、皆様と大切なペットたちが、笑顔あふれる毎日を送れるよう、私たち「ペットシッターあい」は尽力してまいります。