皆さま、こんにちは!さいたま市浦和区を中心に、さいたま市全域で大切な家族であるわんちゃんのお世話をさせていただいております、ペットシッターあいです。

このコラムは、愛玩動物看護師の国家資格取得を目指す私が、日々の学習とアウトプットを兼ねて作成しています。わんちゃんの飼い主様はもちろん、これから動物と関わるお仕事を志す方々にとっても、学びのきっかけとなれば幸いです。

お仕事や用事、あるいは旅行などで、愛犬をお留守番させる機会は誰にでもありますよね。ドアを閉めて家を出る瞬間、後ろ髪を引かれる思いがする飼い主様も多いのではないでしょうか。

「うちの子、一人で寂しくないかな?」「ストレスを感じてないかな?」

今回は、そんな飼い主様の不安を少しでも和らげるために、わんちゃんの優れた五感、特に嗅覚聴覚が、お留守番中にどのように働いているか、そして私のような専門家がどのようにその「見えない世界」に寄り添ってケアしているかをご紹介します。このコラムを通して、愛犬の気持ちをより深く理解し、お留守番の時間を安心できるものに変えるヒントを見つけていただければ嬉しいです。

 


 

1. 嗅覚の世界:匂いが語る「物語」

 

わんちゃんの嗅覚は、人間とは比べ物にならないほど鋭い「スーパーパワー」です。前回コラムでも少し触れましたが、人間が約500万個の嗅細胞を持っているのに対し、わんちゃんはなんと1億2500万〜3億個も持っています。彼らは、私たちには感じられない、数々の微細な匂いを嗅ぎ分け、その匂いから様々な情報を読み取っています。

 

お留守番中の匂い

 

飼い主様が家を出た後、家の中の匂いは少しずつ変化していきます。飼い主様の匂いが薄れていくこと、外から入ってくる新しい匂い、そして自分自身の匂い。これらの匂いの変化は、わんちゃんにとって、時間の経過や状況を判断する重要な手がかりとなります。

 

  • 飼い主様の匂い: 飼い主様の匂いは、わんちゃんにとって何よりも安心できる匂いです。この匂いが薄れることは、彼らにとって不安や寂しさを感じさせる一因になります。

 

  • 知らない匂い: 外から入ってくる見知らぬ人や動物の匂いは、わんちゃんを警戒させたり、縄張り意識を刺激したりすることがあります。

 

  • ストレスの匂い: 実は、わんちゃんはストレスを感じると、独特の匂いのフェロモンを分泌することがわかっています。この匂いを自分で嗅ぐことで、さらに不安な気持ちが強くなってしまうことも考えられます。

 

ペットシッターとしての嗅覚への配慮

 

私たちペットシッターは、わんちゃんが感じる「匂いの世界」を尊重したケアを心がけています。

 

  • 事前のご挨拶: シッティングの前に、必ず飼い主様と一緒にわんちゃんにご挨拶させていただきます。これは、私の匂いや存在を事前に知ってもらい、安心感を抱いてもらうための大切なステップです。

 

  • 飼い主様の匂いを残す: お留守番の際には、飼い主様の匂いがついたブランケットや衣類をベッドの近くに置いていただくようお願いすることがあります。これは、わんちゃんが寂しさを感じにくいようにするための工夫です。

 

  • 匂いを持ち込まない: 私自身の持ち物や衣服に、他のわんちゃんの匂いがつかないよう、衛生管理には細心の注意を払っています。不必要な匂いを持ち込まないことが、わんちゃんの不安を軽減することにつながるのです。

 

 


 

2. 聴覚の世界:音から読み解く「情報」

 

わんちゃんの聴覚は、人間よりもはるかに敏感です。人間には聞こえない超音波を聞き分けることができるだけでなく、音源の特定能力も優れています。

 

お留守番中の音

 

飼い主様がいない家の中は、わんちゃんにとって静かであると同時に、小さな物音ひとつひとつが、より大きく、意味のあるものとして聞こえます。

 

  • ドアの音: 飼い主様が家を出入りする音、配達員や近所の人の足音など、ドアの向こうで起こる些細な音にも敏感に反応します。

 

  • 外の音: 遠くで鳴っている車のクラクション、工事の音、救急車のサイレンなど、人間には気にならないような音でも、わんちゃんにとっては大きなストレスになることがあります。

 

  • テレビや音楽: 飼い主様がいないことによる「静寂」を怖がってしまうわんちゃんもいます。普段からテレビやラジオがついている環境に慣れている場合は、生活音があった方が安心できる場合もあります。

 

 

ペットシッターとしての聴覚への配慮

 

訪問時の対応から、滞在中のケアまで、わんちゃんの聴覚に配慮した工夫をしています。

 

  • ゆっくりと声かけ: 突然チャイムを鳴らしたり、ドアを開けたりせず、まずは外から優しく声をかけることで、わんちゃんを驚かせないようにします。

 

  • 落ち着いた声で話す: 滞在中も、落ち着いたトーンで話しかけ、安心できる雰囲気を作ります。

 

  • 騒音の軽減: 周囲の騒音からわんちゃんを守るため、静かに過ごせる環境を維持します。ただし、普段からテレビやラジオの音に慣れている子には、飼い主様のご希望に合わせて音を流すなど、その子の個性に合わせた対応を心がけています。

 

 


 

3. 五感を刺激!退屈を解消する「知育遊び」

 

お留守番中のストレスは、分離不安や問題行動の原因になることがあります。五感を上手に刺激して、退屈を解消し、お留守番の時間を楽しいものに変えてあげましょう。

 

嗅覚を刺激する「ノーズワーク」

 

ノーズワークは、嗅覚を使うことでわんちゃんの集中力を高め、精神的な満足感を得られる遊びです。

 

  • 実践方法: おやつをタオルにくるんだり、複数のおもちゃの中に隠したりして、わんちゃんに探してもらいます。

 

  • ペットシッターの工夫: 飼い主様のご許可をいただいた上で、おやつやドッグフードを室内のあちこちに隠し、わんちゃんに探してもらう遊びを取り入れています。これにより、遊びながら五感を使い、満足感を得ることができます。

 

 

聴覚を刺激する「音の出るおもちゃ」

 

音が鳴るおもちゃは、わんちゃんの聴覚を刺激し、狩猟本能を満たす効果があります。

 

  • 実践方法: 鳴き笛が入ったおもちゃや、カシャカシャと音が鳴るおもちゃで遊んであげましょう。

 

  • ペットシッターの工夫: 遊びの際には、音の出るおもちゃを使って、わんちゃんの好奇心をくすぐります。ただ単におもちゃを投げるだけでなく、音を鳴らして注意を引くことで、より遊びに夢中にさせることができます。

 

 

触覚を刺激する「スキンシップ」

 

優しく撫でてあげる、マッサージをしてあげるなど、飼い主様やペットシッターとの触れ合いは、わんちゃんに安心感とリラックスをもたらします。

 

  • 実践方法: 顎の下や耳の後ろ、お腹など、わんちゃんが気持ちいいと感じる場所を優しく撫でてあげましょう。

 

  • ペットシッターの工夫: 訪問時には、その子の性格に合わせて、無理のない範囲でスキンシップを大切にしています。優しく声をかけながら体を撫でることで、わんちゃんとの信頼関係を深め、お留守番中の不安を和らげます。

 

 


 

まとめ:専門家が寄り添う、安心のお留守番

 

今回ご紹介したように、わんちゃんはお留守番中も、私たちには見えない、音や匂いの世界でたくさんの情報をキャッチしています。

ペットシッターに依頼することは、単なるごはんやりやトイレ掃除だけでなく、愛犬の五感に配慮した、専門的で心のこもったケアを受けられるということでもあります。

 

さいたま市浦和区を中心に活動するペットシッター「あい」は、愛玩動物看護師の国家試験で学んだ知識と、豊富な経験を活かし、皆さまの大切なご家族に寄り添ったお世話を心がけています。

お仕事やご旅行で家を空ける際も、わんちゃんの心と体の健康を保つため、安心してお任せください。日々の食事や健康チェックはもちろん、その子の個性やライフステージに合わせたお散歩や遊びを通して、心身ともに満たされる時間をご提供します。

もし、愛犬の健康や行動についてお困りのことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。私たちと一緒に、わんちゃんとの幸せで豊かな共生生活を築いていきましょう。

 

 


 

 

ペットシッターあい 浦和店

これからも、皆様と大切なペットたちが、笑顔あふれる毎日を送れるよう、私たち「ペットシッターあい」は尽力してまいります。