こんにちは!さいたま市浦和区を中心に、さいたま市全域でペットシッターをしています、ペットシッターあいの佐上です。
大切な家族であるわんちゃんやねこちゃん。いつもと違う様子に、「もしかして、どこか悪いのかな…?」と心配になることはありませんか?ペットの健康のバロメーターとも言える「うんち」は、その小さな変化が大きな病気のサインとなることがあります。特に「便秘」は、放置すると命に関わることもあるため、飼い主さんが早めに気づいてあげることが大切です。
今回は、愛犬・愛猫の便秘の原因と、今日からできる対策方法について、専門的な視点から詳しくお伝えします。
便秘ってどんな状態?愛犬・愛猫の便秘のサイン
「うちの子、何日もウンチが出ていない…」と心配になる方もいるかもしれません。でも、実は何日も出ていないからといって、必ずしも便秘とは限りません。
一般的に、わんちゃんは1~2日、ねこちゃんは2~3日排便がないと便秘を疑います。普段から排便の回数が少ない子もいるので、まずは「その子のいつものペース」を知ることが大切です。
特に注意したい便秘のサイン
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排便の回数が減った、または全くない
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うんちが硬く、コロコロしている
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トイレに行くのに、なかなかうんちが出ない(踏ん張っている)
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食欲がない、元気がない
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お腹を触ると嫌がる、または硬い
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嘔吐、または吐き気がある
これらのサインが見られたら、便秘の可能性があります。無理にうんちを出させようとせず、まずは原因を探ることが大切です。
なぜ便秘になるの?主な原因を徹底解説!
ペットの便秘には、いくつかの原因が考えられます。
1. 食生活の問題
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水分不足:うんちを柔らかくするためには、水分が欠かせません。新鮮な水がいつでも飲めるようにしておくことが大切です。特にドライフードを主食にしている場合は、水分摂取量が不足しがちになります。複数の場所に水飲み場を設置したり、自動給水器を導入したりするのも有効です。
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食物繊維の不足:食物繊維は、腸の動きを活発にし、うんちの量を増やす働きがあります。ただし、不足だけでなく、逆に多すぎても便秘を引き起こすことがあるため、バランスが重要です。
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質の悪いフード:消化しにくい成分が多いフードや、添加物がたくさん含まれたフードは、腸に負担をかけ、便秘の原因になることがあります。
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急なフードの切り替え:新しいフードに急に変えると、腸が順応できず、便秘になることがあります。徐々に切り替えることが大切です。
2. 生活環境の変化
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ストレス:引っ越しや新しい家族が増える、ホテルに預けられるなど、環境の変化はペットにとって大きなストレスになります。ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、腸の動きを鈍らせることがあります。
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運動不足:適度な運動は、腸のぜん動運動を促し、排便をスムーズにします。特に室内で過ごすことが多いペットは、運動不足になりがちです。
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トイレ環境:トイレが汚れている、場所が気に入らない、他のペットが近くにいるなど、トイレ環境が原因で排便を我慢してしまうことがあります。
便秘の影に隠された、知っておきたい病気と予防法
便秘の影に、深刻な病気が隠れていることもあります。ここでは、わんちゃん、ねこちゃんの便秘の原因となりうる代表的な病気と、その予防法について、より専門的にご紹介します。
犬の便秘を引き起こす病気と去勢手術による予防
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腸閉塞 異物の誤飲(おもちゃの破片、靴下、骨など)や、腫瘍などにより腸がふさがれてしまう病気です。うんちが全く出なくなるだけでなく、激しい嘔吐や腹痛、食欲不振、元気がないといった症状が見られます。診断にはレントゲン検査や超音波検査が行われ、原因によっては緊急手術が必要です。
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巨大結腸症 慢性的な便秘により、大腸の一部である結腸が異常に拡張し、うんちを送り出す機能が低下してしまう病気です。便が結腸に溜まり続け、さらに便秘が悪化するという悪循環に陥ります。
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直腸憩室 直腸の壁の一部が袋状に飛び出てしまう病気です。うんちがこの袋に溜まってしまい、便秘や排便困難を引き起こします。
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直腸狭窄 直腸が炎症や腫瘍、外傷などにより細くなってしまう病気です。うんちがうまく通れなくなり、排便時の出血やしぶり(排便姿勢をとるのにうんちが出ない)が見られるようになります。
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前立腺の腫瘍・前立腺炎 前立腺の病気は、中高齢の雄犬に多く見られます。前立腺が腫れたり、炎症を起こしたりすることで、近くにある直腸や尿道が圧迫され、便秘や排尿困難、血尿などの症状を引き起こします予防法:去勢手術は、男性ホルモンの影響を抑えることで、前立腺肥大や前立腺炎、精巣腫瘍を予防する効果が期待できます。
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会陰ヘルニア 会陰(肛門周り)の筋肉が弱くなり、直腸などの臓器がその間から飛び出してしまう病気です。主に中高齢の去勢していない雄犬に多く見られます。排便時にうんちが飛び出した部分にたまってしまい、排便困難や便秘を引き起こします。予防法:この病気の予防には、男性ホルモンの影響を抑えるために、若いうちに去勢手術を行うことが有効とされています
猫の便秘を引き起こす病気と避妊・去勢手術による予防
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腸閉塞 犬と同様、異物の誤飲や毛玉(特に長毛種)などが原因で起こります。嘔吐、食欲不振、元気消失などの症状が見られ、緊急の対応が必要です。
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巨大結腸症 猫の便秘で最も多い病気の一つです。慢性的な便秘が続くことで、結腸の筋肉が伸びきってしまい、うんちを押し出す力がなくなってしまいます。重症化すると自力での排便が非常に困難になります。
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前立腺肥大 去勢していない高齢の雄猫に見られることがあります。肥大した前立腺が直腸を圧迫し、便秘を引き起こします。
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予防法:猫も去勢手術により、前立腺疾患や精巣腫瘍などのリスクを低減できます。
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二次性上皮小体機能亢進症 腎臓病などにより骨からカルシウムが溶け出す病気です。骨がもろくなり、骨盤が変形して狭くなることで、うんちが通りにくくなり便秘の原因となります。
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乳腺腫瘍(雌猫) 猫の乳腺腫瘍は悪性である可能性が非常に高く、早期の避妊手術が発症リスクを大幅に低下させます。特に初回発情前に手術をすることで、予防効果が飛躍的に高まると言われています。
- 子宮蓄膿症(雌猫) 発情期後の黄体期に、子宮内に細菌が感染し、膿がたまる病気です。放置すると子宮が破裂し、腹膜炎を起こすなど命に関わります。この病気も、大きくなった子宮が腸を圧迫し、便秘の原因になることがあります。
- 予防法:避妊手術により子宮と卵巣を摘出することで、これらの病気を確実に予防できます。
今日からできる!ペットの便秘対策
「便秘かも?」と思ったら、まずはご家庭でできる対策から試してみましょう。
1. 食事の見直し
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水分をたっぷりと!:いつでも新鮮な水が飲めるようにするだけでなく、ウェットフードを混ぜて水分摂取量を増やす、ぬるま湯でドライフードをふやかすなどの工夫も有効です。
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良質な食物繊維を!:かぼちゃ、さつまいも、キャベツなど、加熱した野菜を少量トッピングするのも良いでしょう。ただし、与えすぎには注意が必要です。
2. 適度な運動
- わんちゃん:お散歩の時間を少し長めにしたり、ボール遊びなどで体を動かす機会を増やしてあげましょう。犬種や年齢に合わせて、無理のない範囲で運動量を調整することが大切です。
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ねこちゃん:おもちゃを使って遊んであげたり、キャットタワーを設置するなど、上下運動ができる環境を整えてあげましょう。特に猫は上下運動を好むため、家具の配置を工夫するのも良いでしょう。
3. ストレス軽減とマッサージ
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安心できる環境:静かで落ち着ける場所を用意してあげましょう。また、飼い主さんが優しく声をかけてあげるだけでも、ペットは安心します。
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お腹のマッサージ:お腹を「の」の字を書くように、優しくマッサージしてあげましょう。ただし、嫌がる場合は無理に行わないでください。
4. サプリメントの活用
- 乳酸菌や食物繊維のサプリメント:腸内環境を整えるために、乳酸菌やプロバイオティクス、食物繊維を含むペット用サプリメントも有効です。ただし、使用する際は必ず獣医師に相談し、適切なものを与えるようにしましょう。
困ったときはプロに相談を!
ご自宅での対策を試しても改善しない場合や、原因がわからない場合、またお仕事などで長期間家を空ける際には、私たちペットシッターがお力になれます。
ペットシッターあいは、さいたま市浦和区を中心に、さいたま市全域でサービスを提供しています。私たちはお客様の大切な家族を、愛情と専門知識をもって見守ります。
例えば、
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お食事のサポート:フードの準備や水分補給のチェックを丁寧に行います。
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お薬の投薬:飼い主様のご指示に従い、飲み薬や塗り薬など、注射を除くお薬の投薬を行います。
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トイレの清潔保持:いつでも快適なトイレ環境を保ちます。
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健康チェック:食欲、飲水量、排泄物の量や状態、元気や活気など、細かな変化も見逃しません。
以前、私たちがお世話を担当していた猫ちゃんが、旅行中に便秘気味になっていることに気づき、すぐに飼い主様にご連絡したことがあります。幸い大事には至りませんでしたが、飼い主様からは「毎日のお世話報告と、専門家だからこその細やかな観察に本当に安心しました」というお言葉をいただきました。
このように、ただお世話をするだけでなく、普段の様子をしっかりと観察し、ちょっとした異変に気づくことも、私たちの大切な役割です。
緊急時に備えて:もしもの時のために
もしペットの体調が急変した場合に備え、以下の点を確認しておきましょう。
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症状のメモ:動物病院に連絡する際は、便秘が何日続いているか、うんちの硬さ、嘔吐や食欲不振などの具体的な症状をメモしておくと、スムーズに状況を伝えられます。
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夜間救急病院の確認:かかりつけ医の診察時間外に備え、事前に夜間や休日に対応してくれる救急病院を調べておきましょう。
ペットシッターあいでは、緊急時の対応についても事前に詳しく打ち合わせを行います。万が一、お預かりしているペットの体調に異変があった場合は、迅速に飼い主様にご連絡し、必要に応じて提携している動物病院へ搬送するなど、適切な処置を行います。
うんちチェックリスト
日々の健康管理に役立つ、簡単なチェックリストを作成しました。毎日少しの時間で、大切な家族の健康を守りましょう。
[ 形と硬さ ]
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良い状態:適度な硬さがあり、形がまとまっている(バナナ型、ミミズ型など)
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注意が必要:硬くてコロコロ、または軟らかすぎる、水っぽい
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[ 色 ]
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良い状態:茶色やこげ茶色
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注意が必要:黒い(タール便)、赤い(血便)、白い(胆汁の異常)
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[ 頻度と量 ]
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良い状態:いつものペースで、適切な量
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注意が必要:普段より回数が少ない・多い、量が少ない・多い、トイレで何度も踏ん張っている
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まとめ
愛犬・愛猫の便秘は、飼い主さんが気づいてあげられる健康のサインです。日頃からうんちの様子をチェックし、もし「おかしいな?」と感じたら、まずは原因を探り、適切な対策をしてあげてくださいね。
そして、何か心配なことがあれば、いつでも私たちにご相談ください。「さいたま市 ペットシッター」または「さいたま市浦和区 ペットシッター」と検索していただくと、私たちペットシッターあいを見つけることができます。
わんちゃん、ねこちゃんがいつも笑顔で、健やかに過ごせるよう、私たちも精一杯お手伝いさせていただきます!
ペットシッターあい 浦和店
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営業時間: 9:00 ~ 19:00
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住所: 〒330-0071 埼玉県さいたま市浦和区上木崎6丁目11-27-105
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電話番号: 📞 050-1807-9090
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これからも、皆様と大切なペットたちが、笑顔あふれる毎日を送れるよう、私たち「ペットシッターあい」は尽力してまいります。