夏の室内犬:快適に過ごす秘訣と注意点【完全版】

 

こんにちは、さいたま市浦和区のペットシッターあいです。

いよいよ夏本番を迎え、日差しが日に日に強くなってきましたね。私たち人間にとっては待ち遠しい季節ですが、愛するワンちゃんたち、特に室内で過ごすワンちゃんにとっては、夏特有の暑さが大きな負担となることがあります。

「うちの子は室内犬だから大丈夫」と安心している飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、実は室内でも熱中症になるリスクは十分に潜んでいます。今回は、夏の室内で愛犬が快適に、そして安全に過ごすためのポイントと、飼い主さんが特に注意すべき点について、ペットシッターとしての経験と知識を交えながら、詳しくお話ししたいと思います。

 


 

1. 夏の暑さが犬に与える影響と、熱中症の基礎知識

 

犬は人間のように全身で汗をかくことができません。彼らの主な体温調節方法は、パンティング(舌を出してハァハァと呼吸すること)と、肉球からのわずかな発汗です。しかし、高温多湿な日本の夏では、このパンティングだけでは体温を効率的に下げきれないことが多々あります。

特に注意が必要なのは、以下のようなワンちゃんたちです。

  • 短頭種: フレンチブルドッグ、パグ、シーズー、ボストンテリアなど、鼻が短い犬種は、呼吸器の構造上、パンティングによる熱放散が苦手です。

  • 子犬・老犬: 体温調節機能が未発達な子犬や、機能が衰えてくる老犬は、環境の変化に弱く、熱中症になりやすい傾向があります。

  • 肥満気味の犬: 体脂肪が多いと熱がこもりやすく、体温が上昇しやすいです。

  • 持病のある犬: 心臓病や呼吸器疾患など、循環器系や呼吸器系に持病を持つ犬は、熱中症が命に関わる重篤な状態に繋がりやすいです。

  • 被毛が密な犬: シベリアンハスキー、ゴールデンレトリバー、サモエドなど、ダブルコートで被毛が密な犬種は、熱がこもりやすい特性があります。

熱中症は、最悪の場合、命を落とす危険性もある非常に恐ろしい病気です。早期発見と迅速な対応が何よりも重要であることを、常に心に留めておいてください。

 


 

2. エアコンの適切な使い方と、室内環境の最適化

 

夏の室内環境を快適に保つためには、エアコンが欠かせません。しかし、ただエアコンをつけていれば良いというわけではありません。愛犬にとって最適な環境を整えるための工夫が必要です。

 

適切な室温設定と湿度管理

 

犬が快適に感じる室温は、一般的に25℃前後と言われています。ただし、これはあくまで目安です。犬種や個体差、その日の湿度によって最適な温度は異なります。愛犬がリラックスして過ごしているか、呼吸が荒くないか、体が熱すぎないかなどを観察しながら、最適な温度を見つけてあげましょう。冷やしすぎも体調を崩す原因となるので注意が必要です。

また、温度だけでなく、湿度も非常に重要です。湿度が高いと、犬はパンティングによる体温調節がしづらくなります。エアコンの除湿機能を積極的に活用したり、除湿器を併用したりするなどして、湿度を50~60%に保つように心がけましょう。湿度が低い方が、体感温度も下がり、快適に過ごせます。

 

直接風が当たらない工夫と風量の調整

 

エアコンの冷たい風が直接犬に当たる場所にいると、体が冷えすぎたり、風邪をひいてしまうことがあります。ケージやベッドの配置を工夫したり、風向きを調整したりして、直接冷風が当たらないように配慮してあげてください。壁に向けて風を送るなど、間接的に空気を循環させるのが理想的です。

風量設定も大切です。強すぎる風は犬にとってストレスになることがあります。弱風や微風で連続運転する方が、部屋全体の温度が安定しやすく、犬も快適に過ごしやすい傾向があります。

 

タイマー機能の賢い活用と留守番時の注意

 

お仕事などで長時間家を空ける際も、エアコンはつけっぱなしにするのが理想です。しかし、電気代が気になるという方もいらっしゃるでしょう。その場合は、タイマー機能を活用し、愛犬が一番暑い時間帯(日中、特に正午から午後3時頃まで)にエアコンが確実に稼働するように設定するのも一つの方法です。

ただし、長時間の留守番の場合は、エアコンの故障や急な停電といった予期せぬトラブルも考慮し、やはり連続運転が最も安心です。万が一の事態に備え、ペットカメラを設置して室温を確認できるようにしたり、遠隔操作できるスマート家電を活用したりするのも良いでしょう。

 

エアコン病への配慮

 

人間と同じように、犬もエアコンの効いた部屋に長時間いることで「エアコン病」になることがあります。これは、自律神経の乱れから体温調節機能が低下したり、体が冷えすぎることでお腹を壊したり、関節に負担がかかったりする症状です。

適度に換気を行ったり、エアコンの効いていない部屋(ただし暑すぎない場所)と行き来できる環境を整えたりするなど、工夫してあげましょう。また、冷えやすい子には薄手の服を着せる、お腹にタオルをかけるなどの対策も有効です。

 

エアコンフィルターの定期的な掃除

 

意外と見落とされがちなのが、エアコンフィルターの掃除です。フィルターが汚れていると、エアコンの効きが悪くなるだけでなく、カビやホコリが室内に舞い、愛犬のアレルギーや呼吸器系のトラブルの原因となることがあります。夏本番を迎える前に、そして夏の間も定期的にフィルターを掃除する習慣をつけましょう。清潔な空気は、愛犬の健康維持に欠かせません。

 

複数の温度計の設置

 

部屋の場所によって温度差があることをご存知でしょうか。特に床に近い場所は、エアコンの風が届きにくく、熱がこもりやすいことがあります。愛犬が主に過ごす場所(ベッドやケージの近く、床に近い場所)に温度計を設置し、実際に愛犬が過ごしている空間の温度を確認することをおすすめします。これにより、より正確な温度管理が可能になります。

 


 

3. 水分補給の重要性と、飲水量を増やす工夫

 

人間同様、犬にとっても水分補給は生命線です。脱水症状は熱中症を悪化させる大きな要因となります。

 

いつでも新鮮な水を複数箇所に

 

常に新鮮な水を複数箇所に用意してあげましょう。犬は意外と水を飲む場所を選びます。リビング、寝室、玄関など、愛犬がよく行き来する場所に水飲みボウルを置くことで、飲水機会を増やすことができます。高さのある水飲み器や、常にろ過された新鮮な水が循環する自動給水器なども検討してみてください。水が少なくなっていたらすぐに補充し、器は毎日清潔に保ちましょう。ヌメリは雑菌の繁殖のサインです。

 

飲水量を増やす具体的な工夫

 

夏バテ気味で飲水量が減っているように感じたら、いくつかの工夫を試してみましょう。

  • 犬用の氷を水に浮かべる: 遊び感覚で水を飲んでくれることがあります。

  • 鶏肉を茹でたスープを冷まして与える: 無塩の鶏むね肉などを茹でた汁は、風味があり、水分補給にもなります。ただし、味付けはせず、冷ましてから与えてください。

  • ドライフードをふやかす: いつものドライフードをぬるま湯でふやかして与えることで、食事からも水分を摂取できます。

  • ウェットフードや手作り食を取り入れる: 水分含有量の多いウェットフードや、水分を多く含む食材を使った手作り食を一時的に取り入れるのも良いでしょう。

  • 犬用スポーツドリンクやゼリー: 脱水時や食欲不振時に、獣医師と相談の上、犬用のスポーツドリンクや水分補給ゼリーを活用するのも効果的です。

ただし、人間の食べ物や調味料は犬にとって有害な場合があるため、与える際は必ず犬に安全なものか、アレルギーがないかなどを事前に確認し、少量から与えるようにしてください。

 

散歩中の水分補給

 

夏場の散歩に出かける際は、必ず水筒と携帯用の水飲みボウルを持参しましょう。アスファルトの熱は想像以上に高く、短時間の散歩でも熱中症のリスクがあります。喉が渇いていなくても、こまめに水分補給を促してあげてください。公園の水道水は飲ませず、必ず持参した清潔な水を与えましょう。

 


 

4. 快適な休憩スペースの確保とひんやりグッズの活用

 

犬が安心して体を休められる場所も、夏の快適な生活には不可欠です。

 

ひんやりグッズの賢い選び方と使い方

 

クールマットやアルミプレート、大理石、ジェルマットなど、様々なひんやりグッズが市販されています。これらは電気を使わずにひんやり感を提供してくれる優れものです。

  • 選び方のポイント: 愛犬の体格に合ったサイズを選び、噛み癖のある子には耐久性の高い素材を選ぶことが重要です。ジェルタイプは、万が一中身を摂取してしまうと危険な場合があるので、必ず安全性の高い製品を選びましょう。

  • 使い方: ベッドやケージの中に敷いたり、フローリングの涼しい場所に置いたりしてあげてください。ただし、あまり冷たすぎるものや、犬が嫌がる場合は無理に使用させないでください。犬自身が「ここが気持ちいい」と感じる場所を選べるように、複数の選択肢を用意してあげるのが理想です。

 

直射日光を避ける工夫

 

日当たりの良い窓際にベッドを置いている場合は、夏の間だけでも日陰になる場所に移動させてあげましょう。日中の強い日差しは、想像以上に室内の温度を上昇させます。遮光カーテンやすだれ、ブラインドなどを活用して、日差しを遮る工夫も効果的です。窓からの熱の侵入を防ぐことは、室温上昇を抑える上で非常に有効です。

 

風通しの良い場所の確保

 

サーキュレーターや扇風機を使って、部屋全体の空気を循環させるのも良いでしょう。空気の滞留を防ぎ、体感温度を下げる効果があります。しかしながら、エアコン同様、直接犬に風が当たりすぎないように注意が必要です。壁に向けて風を送るなど、間接的に風を当てるようにしてください。また、扇風機のコードを噛んでしまわないよう、安全な配置を心がけましょう。

 


 

5. 夏のお散歩、その前に知っておくべきこと

 

夏の散歩は、時間帯選びが最も重要です。誤った時間帯の散歩は、熱中症や肉球の火傷に直結します。

 

時間帯の見直しとアスファルトの温度

 

日中のアスファルトの表面温度は、気温が30℃の日でも50℃を超えることが珍しくありません。これは、熱くなったフライパンの上を素足で歩くようなものです。私たち人間が靴を履いているため気づきにくいですが、愛犬の肉球は非常にデリケートです。

したがって、早朝(日が昇りきる前、午前6時~7時頃まで)や日が落ちて涼しくなってから(午後7時以降、アスファルトの熱が冷めた時間帯)を選んで散歩に出かけましょう。散歩に出る前に、飼い主さんが素手でアスファルトを5秒以上触ってみて、熱いと感じたらそれは愛犬にとっても熱すぎると考えてください。

 

短時間でも大丈夫

 

夏の間は、無理に長時間散歩する必要はありません。短い時間でも、気分転換になる程度で十分です。排泄が済んだら、無理せず早めに室内に戻りましょう。運動不足が気になる場合は、室内での遊びや、涼しい時間帯にドッグランを利用するなどの工夫も検討してみてください。

 

足裏のケアと保護

 

夏の高温のアスファルトは、犬のデリケートな足裏を火傷させてしまうことがあります。そこで、散歩前には肉球クリームで保護したり、犬用の靴を履かせたりするのも良いでしょう。肉球クリームは保湿効果もあり、乾燥やひび割れ防止にも役立ちます。犬用の靴は、最初は嫌がる子もいますが、少しずつ慣らしてあげると良いでしょう。

散歩後は、濡れタオルなどで足裏を優しく拭き、熱がこもっていないか確認しながら冷やしてあげるのも効果的です。

 

 


 

6. 熱中症の兆候と緊急時の対応:命を守るために

 

どんなに注意していても、熱中症になってしまう可能性はゼロではありません。早期発見と迅速な対応が、愛犬の命を救う鍵となります。

 

熱中症のサインを見逃さない

 

以下のようなサインが見られたら、すぐに熱中症を疑ってください。

  • 呼吸が荒い(パンティングが激しい): 口を大きく開けて、ハァハァと激しく呼吸する。

  • よだれが多い、粘り気がある: 口の周りが泡立ったり、よだれが糸を引くように粘り気を持つ。

  • 歯茎がいつもより赤っぽい、あるいは青白い: 正常な歯茎はピンク色ですが、熱中症では充血して赤みが強くなったり、重症化すると血行不良で青白くなることも。

  • フラつき、ぐったりしている: 足元がおぼつかない、倒れ込む、呼びかけに反応が鈍いなど。

  • 目の充血、瞳孔の拡大: 白目が赤くなったり、瞳孔が開いている状態。

  • 嘔吐、下痢: 体温上昇により消化器系にも影響が出る。

  • 体が熱い: 触ると明らかに熱い、体温が40℃を超える(直腸温)。

  • 意識の混濁、痙攣: 重度の熱中症で、非常に危険な状態。

これらのサインは、熱中症が進行している証拠です。一つでも当てはまる場合は、すぐに次の応急処置に移りましょう。

 

緊急時の応急処置:迅速な行動が命を救う

 

  1. すぐに涼しい場所へ移動させる: エアコンの効いた室内や日陰、風通しの良い場所など、とにかく涼しい場所へ愛犬を移動させましょう。

  2. 体を冷やす: 最も重要な処置です。

    • 首元、脇の下、股の付け根: 太い血管が通っているこれらの場所を、濡らしたタオルや保冷剤(直接皮膚に当てず、タオルなどで包む)で集中的に冷やします。

    • 全身を水で濡らす: 体全体に水をかけたり、濡らしたタオルで包んだりして、気化熱で体温を下げるのも効果的です。ただし、冷やしすぎにも注意が必要です。特に、心臓に負担をかけないよう、冷水をかけるのは避け、常温の水を使用しましょう。

    • 扇風機やうちわで風を送る: 体を濡らしながら風を送ることで、気化熱による冷却効果を高めます。

  3. 水分補給: 意識があるようなら、水を飲ませてあげましょう。ただし、ぐったりしている場合や意識がない場合は、無理に飲ませようとすると誤嚥の危険があるので絶対にやめてください。口元を湿らせてあげる程度に留めましょう。

  4. 動物病院へ連絡し、指示を仰ぐ: 応急処置をしながら、すぐに動物病院に連絡し、現在の状況を伝え、指示を仰ぎましょう。状態が回復したように見えても、必ず獣医師の診察を受けることが重要です。熱中症は、一度症状が出ると、後遺症が残ったり、数日後に容態が急変したりするケースもあります。

 

緊急連絡先の準備

 

万が一に備え、かかりつけの動物病院の連絡先はもちろんのこと、夜間や休日に診察してくれる緊急動物病院の連絡先も控えておきましょう。スマートフォンの連絡先に登録しておく、冷蔵庫に貼っておくなど、いざという時にすぐに確認できる場所に準備しておくことが大切です。

 


 

7. 夏バテ対策と食事の工夫

 

暑い夏は、人間だけでなく犬も食欲が落ちたり、体力が低下したりすることがあります。愛犬の夏バテを防ぎ、元気に夏を乗り切るための食事の工夫をご紹介します。

 

食欲不振時の工夫

 

  • フードを冷やす: いつものドライフードを少し冷まして与えると、食欲が刺激されることがあります。

  • トッピングで食いつきアップ: 無塩の茹でた鶏むね肉やササミ、茹で野菜(カボチャ、ブロッコリーなど)、無糖ヨーグルトなどを少量トッピングすることで、食いつきが良くなることがあります。ただし、与えすぎは栄養バランスを崩す原因になるので注意しましょう。

  • ウェットフードの活用: ドライフードより水分量が多く、香りも強いため、食欲が落ちている時でも食べやすいことがあります。

  • 食事の時間を涼しい時間帯に: 暑い日中は食欲が落ちやすいため、比較的涼しい早朝や夕方に食事の時間をずらすのも有効です。

 

夏に与えると良い食材・避けるべき食材

 

  • 与えると良い食材:

    • 水分が豊富なもの: きゅうり、スイカ(種と皮は除く)、トマトなど。ただし、与えすぎは下痢の原因になるので少量に。

    • 体を冷やす効果のあるもの: 鶏むね肉、豚肉、きゅうり、レタスなど。

    • 消化の良いもの: 鶏ささみ、白身魚、豆腐など。

  • 避けるべき食材:

    • ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニラなど): 犬にとって有毒です。

    • チョコレート、ブドウ、アボカド: 中毒症状を引き起こす可能性があります。

    • 香辛料や油分の多いもの: 消化不良や体調不良の原因になります。

 

犬用サプリメントやゼリーの活用

 

夏バテによる体力低下が心配な場合は、獣医師と相談の上、犬用の栄養補助食品やサプリメント、水分補給ゼリーなどを活用するのも良いでしょう。特に、乳酸菌や消化酵素、ビタミンB群などが配合されたものは、胃腸の調子を整え、夏バテ回復をサポートしてくれます。

 


 

8. サマーカットと皮膚ケアの注意点

 

夏になると、愛犬をサマーカットにする飼い主さんも多いでしょう。見た目も涼しげで、お手入れも楽になりますが、いくつか注意点があります。

 

サマーカットのメリット・デメリット

 

  • メリット: 体に熱がこもりにくくなる、シャンプー後の乾燥が早い、毛玉ができにくい、皮膚病の早期発見に繋がりやすい。

  • デメリット:

    • 紫外線による皮膚のダメージ: 被毛は紫外線から皮膚を守る役割も果たしています。短くしすぎると、皮膚が直接紫外線にさらされ、日焼けや皮膚炎のリスクが高まります。特に白い被毛の犬や皮膚がデリケートな犬は注意が必要です。

    • 虫刺されのリスク: 被毛が短いと、蚊やダニなどの虫に刺されやすくなります。

    • 冷やしすぎ: エアコンの効いた室内で短すぎると、体が冷えすぎてしまうこともあります。

 

適切なカットの長さ

 

サマーカットにする場合でも、皮膚を保護するためにある程度の長さを残すことが重要です。バリカンで短くしすぎず、最低でも1cm~2cm程度の長さを残すようにトリマーさんと相談しましょう。

 

皮膚トラブルの予防と兆候

 

高温多湿な夏は、蒸れやすく、皮膚トラブルが起こりやすい季節でもあります。

  • 日常のチェック: 毎日ブラッシングを行い、皮膚の状態をチェックしましょう。赤み、かゆみ、フケ、湿疹、脱毛などがないか確認してください。

  • シャンプーと乾燥: シャンプーは、皮膚を清潔に保つために大切ですが、頻繁すぎると皮膚のバリア機能を損ねることもあります。獣医師やトリマーと相談して適切な頻度で行い、シャンプー後は被毛だけでなく皮膚までしっかりと乾燥させることが重要です。生乾きは雑菌の繁殖や皮膚炎の原因になります。

  • ブラッシングの重要性: 被毛が密な犬種は、夏でも定期的なブラッシングで抜け毛を取り除き、皮膚の通気性を保つことが大切です。これにより、蒸れを防ぎ、皮膚病のリスクを減らすことができます。

 


 

9. 雷や花火への対応:夏のストレス要因

 

夏は、雷雨や花火大会など、犬にとって大きなストレスとなる音が発生しやすい季節です。これらの音に敏感な犬のために、飼い主ができる対策をご紹介します。

 

安心できる場所の提供

 

雷や花火の音が聞こえ始めたら、愛犬が安心して隠れられる場所を用意してあげましょう。ケージに毛布をかけて暗くしたり、クローゼットの中など、音が響きにくい場所が理想です。無理に抱きしめたりせず、愛犬が自ら落ち着ける場所を選べるようにしてあげてください。

 

防音対策

 

窓を閉め、厚手のカーテンを引くことで、音を軽減することができます。テレビやラジオをつけ、別の音でマスキングするのも効果的です。

 

リードをつけっぱなしにしない

 

室内でリードをつけっぱなしにしていると、パニックになった際にリードが体に絡まり、怪我をする可能性があります。雷や花火の音が予想される日は、室内ではリードを外してあげましょう。

 

普段からの慣れ

 

可能であれば、普段から雷や花火の音源を小さな音で聞かせ、徐々に音量を上げていく「音慣らし」を行うのも有効です。ただし、これは専門的な知識が必要な場合もあるため、獣医行動学の専門家などに相談することをおすすめします。

 


 

10. 災害時の備え:夏季特有の注意点

 

近年、予測不能な自然災害が増えています。特に高温多湿な夏季の災害は、ペットにとって命に関わる事態に繋がりかねません。日頃からの備えが重要です。

 

ペット用緊急持ち出し袋の準備

 

人間用の非常持ち出し袋とは別に、ペット用のものを準備しておきましょう。

  • : 最低3日分、できれば5日分の飲料水。

  • フード: いつものフード(ウェットフードも含む)を数日分。

  • 常備薬: 飲んでいる薬があれば、予備を。

  • 冷却グッズ: クールマット、冷却スプレー、携帯扇風機など、電源不要で体を冷やせるもの。

  • 簡易シェルター: ケージやキャリーバッグ、折りたたみ式のソフトケージなど、避難所で愛犬が落ち着ける場所。

  • 食器、リード、ハーネス、排泄物処理グッズ

  • 愛犬の写真、ワクチン接種証明書、健康手帳のコピー: 迷子になった際の身元確認や、避難所での受け入れに必要になる場合があります。

  • タオル、ブランケット: 体を拭いたり、敷物にしたり。

 

避難場所の確認

 

お住まいの地域の避難所がペット同伴可能か、事前に確認しておきましょう。また、ペットを受け入れる際のルール(ケージ必須、鳴き声対策など)も把握しておくことが大切です。

 

マイクロチップの装着

 

万が一、愛犬とはぐれてしまった場合に備え、マイクロチップの装着を強く推奨します。これにより、保護された際に身元が特定されやすくなります。

 

暑さ対策の意識

 

災害時は、電気や水道が止まる可能性も考慮し、電源がなくても体を冷やせるグッズや、清潔な水を確保する手段を考えておくことが、夏季の災害対策では特に重要です。

 


 

11. ペットシッターの活用も選択肢に:安心の夏をプロと共に

 

もし、お仕事や旅行などで愛犬を長時間お留守番させなければならない場合、飼い主様の心配は尽きないことと思います。特に夏場は、エアコンの故障や急な停電、体調の急変など、予期せぬトラブルが起こる可能性もゼロではありません。

そのような時こそ、ペットシッターをご利用いただくことを強くご検討ください。ペットシッターは、飼い主様に代わってご自宅に伺い、愛犬がいつも通りの環境でストレスなく過ごせるよう、きめ細やかなお世話をさせていただきます。

私たち「ペットシッターあい」では、以下のような点で飼い主様をサポートし、愛犬が安心・安全に夏を過ごせるよう尽力いたします。

  • 定期的な見守りと健康チェック: 決まった時間に訪問し、愛犬の様子、食欲、飲水量、排泄の状態などを細かくチェックします。

  • 室温・湿度管理の徹底: エアコンの稼働状況や室温・湿度を常に確認し、愛犬が快適に過ごせる環境を維持します。必要に応じて、窓を開けて換気を行うなどの対応も可能です。

  • 適切な水分補給の促し: 新鮮な水への交換はもちろん、飲水量が少ない場合は、上記でご紹介したような工夫(フードをふやかす、スープを与えるなど)を試みることも可能です。

  • 安全な時間帯での散歩: 飼い主様のご指示に基づき、アスファルトの温度を考慮した上で、最も涼しい時間帯を選んで安全に散歩を行います。

  • 緊急時の迅速な対応: 万が一、愛犬の体調に異変があった場合は、すぐに飼い主様にご連絡し、必要に応じて提携動物病院や、かかりつけの動物病院へ搬送するなど、迅速かつ適切な対応を取ります。

  • リアルタイム報告: お世話中の様子は、写真や動画を添えてリアルタイムにご報告しますので、遠隔地からでも愛犬の様子を把握でき、安心してお過ごしいただけます。

  • 女性のお客様専用の安心感: 「ペットシッターあい」は、女性のお客様に安心してご利用いただけるよう、信頼のおける女性シッターのみが、丁寧なコミュニケーションと真摯な姿勢でお世話をさせていただきます。

大切なワンちゃんが快適な夏を過ごせるよう、飼い主様のお気持ちに寄り添い、真心を込めてお世話させていただきます。お気軽にご相談ください。

 


 

12. まとめ:愛犬の安全は飼い主さんの知識と観察力、そして備えから

 

夏の室内犬の過ごし方と注意点について、ご理解いただけましたでしょうか。愛犬の健康と安全を守るためには、飼い主さんの正しい知識と日々のきめ細やかな観察、そして万が一の事態に備える準備が何よりも大切です。

最後に、大切なポイントを再確認しましょう。

  • 室温・湿度管理の徹底とエアコンの適切な利用

  • 新鮮な水の常備とこまめな水分補給、飲水量を増やす工夫

  • 快適な休憩スペースの提供とひんやりグッズの活用

  • 涼しい時間帯を選んだ散歩と足裏ケア

  • 熱中症のサインを見逃さず、緊急時には迅速な応急処置と動物病院への連絡

  • 夏バテ対策としての食事の工夫

  • サマーカットのメリット・デメリットを理解し、適切な皮膚ケアを行う

  • 雷や花火など、夏のストレス要因への対策

  • 夏季特有の災害への備え

これらのポイントを実践し、今年の夏も愛するワンちゃんと共に、安全で楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。何かご心配なこと、ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。私たち「ペットシッターあい」は、飼い主様と愛犬の幸せな日々をサポートするため、心を込めてお手伝いさせていただきます。

 


 

【ペットシッターあい浦和店】

さいたま市浦和区を中心に、女性のお客様専用で承っております。(女性のいらっしゃるご家庭でしたらファミリー様、カップル様、ご利用可能です)

お散歩代行、ごはんのご用意、簡単な健康チェックなど、きめ細やかなサービスをご提供いたします。

お問い合わせは、ラインから☆ または、お電話、ウェブサイトからお気軽にどうぞ。

 * 営業時間: 9:00 ~ 19:00

 * 住所: 埼玉県さいたま市浦和区上木崎6丁目11-27-105

 * 電話番号: 📞 050-1807-9090

 * ウェブサイト: ペットシッターあい 浦和店WEBサイトはコチラ → https://petsitter-ai-official.com/

 * LINE登録: LINE登録はコチラ → https://lin.ee/6pQqTeh

 * Instagram: お世話の様子やあいの情報が分かるインスタはコチラ → https://www.instagram.com/petsitter_ai/profilecard/?igsh=NnY2bDY0OWljcmcy